狐の化けたもの (きつねのばけたもの)
ある猟師が銃を担いで出かけたところ、後ろから娘がついてきた。
「先に行け」と促しても娘は「後からが良い」と言って拒む。
仕方なく猟師は前を歩きながら、銃の火縄に火をつけようとしたが、何度やってもすぐに消えてしまう。
「どうにもならない」と思って歩いていると、急に娘が「お前を殺さなければ私が殺される」と言ってきた。
驚いた猟師はとっさに娘を谷へ突き飛ばした。
娘は狐の化けたものだったという。
『丹後の民話(1) 狐狸ものがたり』「猟師と狐」より
伝承地:伊根町のどこか