から瀧の天狗 (からたきのてんぐ)


光砥谷の奥、天狗峠の下に「から瀧」がある。
ある時、津船嘉平という職人がから瀧で炭焼きをしていると、小さい男の子が仕事を手伝いに来た。
男の子は天狗が化けたもので、嘉平が正直者かどうか調べに来ていた。
天狗は二日三日と来て、五日目に嘉平を滋賀県の三ノ宮祭に連れて行ってご馳走し、再びから瀧の炭竃まで送り届けた。
嘉平は天狗に背負われて往復したが、その時は目を開けてはならないと言われた。
天狗に背負われて行くと、飛び立っていく羽の音が聞こえたという。

『京都廣河原民俗誌』「から瀧の天狗(能見町光砥谷)」より


その他、から瀧には瀧をねぐらにする大蛇や、灯りが点く杉の話が伝えられています。
から瀧の燈明杉

伝承地:京都市左京区広河原下之町