赤子の声 (あかごのこえ)


ある人が法事の帰り、油揚げや巻き寿司を背負って橋を歩いていると、下から赤子の泣き声がした。
「橋の下に赤子が捨てられているのかもしれない」と思い下へ降りると、ちょろちょろと黒いものが動いた。
「狐か。お前らなんかに化かされないぞ」と橋の上に戻ったが、背中の土産は全て食い尽くされていた。
昔はよく狐が化けて橋の下にいたのだという。

『おおみやの民話』「赤子の声」より


伝承地:京丹後市大宮町奥大野