豆が降る (まめがふる)


文安元年(1444)三月四日、洛中に雨が降り、その雨に混ざって大豆や小豆が降ってきたという。
それは大豆のような形をしているが、大豆でも小豆でもない、木の実のようなものであった。
また、いつの時代かわからないが、大麦や米が空から降ってきたこともあったという。

『史料大成 第30 康富記』より


『康富記』は室町時代の官吏・中原康富が記した日記です。
中原康富はこの豆降り事件の後述に「福井県の飯降山は昔、この山に米が降ったことから名づけられた」という話や、菅原道真編纂の『類聚国史』から引用して「周王の屋敷の屋根に火の化鳥が麦を啄みに現れた。また后稷(農業の神)の時代には五穀の種が空から降ってきた」という話を付け加えています。

吹雪の夜に嫁が降った話はこちら。
嫁が降る


伝承地:京都市内(御苑周辺?)