庚申の小判 (こうしんのこばん)


ある山に祀られている庚申の祠に参拝し、お供えをすれば宝を授かるという話があった。
ある男がその話を聞き、庚申の日に重箱一杯のぼた餅を持って祠へ向かった。
そして「庚申さん、ぼた餅を持ってきたから食べてくれ」と言って重箱を祠に供えた。
すると庚申は大変喜び「お返しに重箱の中に小判を入れておいた。だが途中で中を見てはならん。帰ってから開けなさい」と言った。
男はほくほく顔で家に帰り、いざ重箱を開けると、中には大量の柴の葉が詰まっていたという。

『ふるさとのむかしむかし』「庚申さんから授かった小判」より


伝承地:京丹後市網野町浜詰?