小野小町の小便 (おののこまちのしょうべん)


今安に「小野わき」という所がある。
昔、ここに霊湯が湧き出しており、小野小町が冷えで困った時に入浴に来ていたという。
その時に小町が小便をしたので、今でもこの辺りだけに、他では見られない花を咲かせる草が生えるという。

『民間伝承』24巻3号「伝説三つ」より


『福知山の民話と昔ばなし集』によると、小野小町が今安を訪れた時はかさぶただらけの醜い姿だったのですが、小野脇(小野わき)の温泉で養生する内に元の美しい姿に戻ることが出来たそうです。
また小野脇のあぜ道には野生のボケの花が咲きますが、ボケの花の咲く道は、昔小町が通ったところだと言われています
そして今安の東の正明寺には、小町が都から持って来た金の鳥の像を埋めた「鳥け(鳥埋け)」という場所があるそうです。
正明寺には他にも、小町が毎朝化粧用の水を汲んだと伝わる「化粧池」があり、昔は小町の美貌にあやかって若い女性が池の水を汲みに来ていたんだとか。(『ふるさとの話題 66集』)


小野小町神社
今安の小野脇地区の外れにある小野小町神社。
毎年四月十八日(小野小町が今安を去ったとされる日)には「小町まつり」という神事が行われます。

温泉跡
小野小町が入浴した温泉の跡。現在は池になっています。
一説には小町が顔を洗って身づくろいをした池だとも。(『ふるさとの話題 20集』)


伝承地:福知山市今安