竹林寺の大蛇 (ちくりんじのだいじゃ)*
昔、長岡の途中ヶ丘に竹林寺という大伽藍があり、鐘楼の鐘を小僧が毎日撞いていた。
ところがある日から、鐘を撞きに出た小僧が忽然と消えるという事件が二度三度と続いた。
そこで和尚は小僧に似せた藁の人形を作り、中に火薬を仕込んで置いておいた。
すると空がにわかに曇り、七色の雲と共に大蛇が現れ、藁人形を呑み込んだ。
同時に体内で火薬が破裂し、大蛇は辺りをのたうち回った後、どこかへ姿を消した。
数日後、宮ヶ谷の入口の溜め池に、腹が裂けた大蛇の死体が浮かんでいた。
村人たちは祟りを恐れ、大蛇の死体を近くの山に葬り、宮ヶ谷の入口に祠を建てて祀ったという。
『丹後文化圏』「~丹後の古代文化を尋ねて~ 峰山途中ヶ丘遺跡について」より
火薬入りの藁人形を飲み込んで爆死する大蛇の話は丹波丹後地域に幾つか伝えられています。
伝承地:京丹後市峰山町長岡(峰山途中ヶ丘公園付近)