赤土びん (あかどびん)
ある寺の藪の古椿に「土びんがさがる」という噂があった。
これは狸の仕業だということで、夜に和尚が椿の元へ行くと、確かに赤土びんが下がっていた。
そこで和尚は「うまく化けたな。だが大入道には化けられないだろう」と挑発した。
すると赤土びんは消え、代わりに大入道がにょきっと現れた。
「なかなかうまく化けた。だが茶釜は難しいだろう」と更に煽ると、大入道は茶釜になった。
そして和尚に要求されるまま、箸、下駄、杓子と次々に変化していった。
更に和尚が「今度は火つけ木に化けてみろ」と言うと火つけ木になったので、袋の中に放り込み寺へ持ち帰った。
それ以来、古椿に「土びんがさがる」という噂はなくなったという。
『ふるさとのむかしむかし』「赤どびん退治」より
火つけ木に化けた狸は燃されてしまったんでしょうか。
網野町や大宮町にも、土びんや赤茶びんがさがる話があります。
→赤茶びん
伝承地:京丹後市網野町木津