狐の前足 (きつねのまえあし)
ある秋の日、稲刈りを終えた田圃の中を、男が荷車を引いてグルグルと回っていた。
それを見た村人が辺りを見ると、少し離れた松の根元で狐が前足をグルグルと回していた。
狐が足を回すのを止めると荷車の男は止まり、再び狐が足を回すと男はグルグルと回り出す。
村人は「これは狐に騙されているな」と思い、大声で怒鳴りつけると、狐も荷車も同時に動かなくなったという。
『丹後の民話 第一集 いかがのはなし』「きつねの前足がぐるぐるまわると」より
伝承地:京丹後市峰山町のどこか
京都府北部(丹波・丹後地域)の怪異妖怪伝承を紹介するブログです。