道戸谷の大入道 (どうとだにのおおにゅうどう)


ある男が宮津に魚を買いに行った帰り、日暮れに道戸谷を歩いていると、向こうから大入道が現れた。
大入道は「魚を一匹くれ」とせがんできたが、男が断ると「ああそうか」と言って消えた。
だがそれから男は同じ所をぐるぐると回らされることになり、木の枝を潜らなければ進めない所をいくつも通らされた。
男は仕方なく枝を潜り抜けて進むが、その度に「おうい、おやじ、一つもらったぞ」という声がする。
それが何度か繰り返され、家に帰った後に確認すると、魚が四、五匹減っていたという。

『おおみやの民話』「狸に魚をとられる」より


本文では大入道の正体については特に触れられていませんが、参考書籍のタイトルを見るに大入道=狸が化けたものと考えられているようですね。


伝承地:京丹後市大宮町延利