奥方の祟り (おくがたのたたり)


昔、大成の清水ヶ原に平家の落人が隠れていたという。
山峡の「ふね」という所には妊娠中の奥方が住んでいたが、平家討伐の追手によって殺されてしまった。
大成ではその後、難産で死ぬ者、産後の肥立ちが悪い者、血の道症になる者など、女性の身に不幸が続いた。
村人たちは何かの祟りではないかと考え、加古川(兵庫県)まで占いに行ったところ「大成は大昔に戦があった場所だ。何かを祀らなければ不幸は消えない」と告げられた。
そこで村人たちは鱒留の仏師に石仏を彫ってもらい、それを祀ったという。

『丹後の伝説 ふるさとのはなし』「清水ヶ原のなぞ」より


伝承地:京丹後市峰山町鱒留