たけ向かいの大蛇 (たけむかいのだいじゃ)


昔、「たけ向かい」という所の松の木に大蛇が棲み、夜になると田畑を荒らし回っていた。
そこである木挽きが大蛇を退治しようと考え、夜にたけ向かいへ行った。
そして木挽きはいびきをかいて眠る大蛇に鉈を突き刺し、そばの松の木を切ってから逃げ出した。
振り返ると、背後は大蛇が苦し紛れに吐く息で真っ白になっていた。
翌日、大蛇はたけ向かいで死んでいたが、木挽きが逃げる時に切った松の木は元通りに生えていた。
するとその後、木挽きの子供が神隠しに遭い、その松の木の下で死体となって発見された。
村人たちは祟りが続くかもしれないと考え、大蛇を祀ったという。

『丹後町の民話』「大蛇退治」より


伝承地:京丹後市丹後町畑