狐の神通力 (きつねのじんつうりき)
汐切の古狐は、鉄砲を向けて撃っても弾が出ないという。
ある猟師は「古狐は銃口から神通力をかける。だから筒先に障子紙を貼れ」と聞き、紙を用意して猟に出た。
すると古狐が出たので、猟師は弁当を取り出し、飯粒で銃に紙を貼りつけようとしたが、その隙に弁当を取られてしまった。
翌日、猟師はあらかじめ銃に紙を貼って猟に出たが、古狐はおろか獲物一匹見つけられなかったという。
『丹後の民話 第二集 ふるさとのむかしばなし』「きつねの神通力」より
伝承地:京丹後市大宮町五十河