神隠し (かみかくし)
明治三十五、六年(1902,1903)頃、建部山の頂上に砲台を構築する工事が行われ、近隣の人々も作業に駆り出された。
だが男衆の一人が昼休みに水を飲みに谷川へ降りたきり、姿が見えなくなった。
全員で隈なく捜索したが、まるで神隠しに遭ったような状況で、結局男は見つからなかったという。
『福井百年誌』「喜多に残る奇怪な話」より
ちなみに明治三十八年(1905)十一月十一日の『京都日出新聞』には、
「(前略)今春三月頃には同地近傍中筋村の水島嘉蔵という舞鶴要塞に雇われし職工が建部砲台の作事場にて工作中いつの程にか行方不明となりそのまま今において生死さえ判明せざる珍事あり(後略)」という記事があり、本文の事件の数年後に再び建部山で神隠しが起こったことが書かれています。
この他、建部山には大蛇になった村人の話があります。
また宮津市には、一緒に寝ていたはずの娘が行方不明になった話があります。
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消えた娘
伝承地:舞鶴市舞鶴市喜多・建部山