くそを漏らした大男 (くそをもらしたおおおとこ)


昔、とても大きな大男がいた。
ある時、大男は岩木村に来て、自分は力持ちであるといばり散らした。
そこで村人が「依遅ヶ尾山と徳良山を担いで持ち上げてみろ」と言うと、大男はその挑戦を受けた。
そして大男は依遅ヶ尾山と徳良山を大きな棒に縛りつけると、かけ声を発して二つの山を担ぎ上げた。
だが大男の顔はみるみる赤くなり、汗と共に「しびれぐそ」をたらたらと漏らしてしまった。
その「しびれぐそ」が固まって出来たのが、岩木にある城山だという。

『丹後の民話 第三集 ふるさとのむかしばなし』「岩木の城山」より


依遅ヶ尾山は岩木地区の北東にそびえる標高約540mの山で、徳良山(戸倉山・徳楽山とも)は同地区の西にそびえる標高約220mの山です。持ち上げるには少しバランスが悪そうですね。
ちなみに両山共に大蛇の伝説があります。


岩木の城山
岩木地区の城山。
大男の漏らした「しびれぐそ(下痢便のこと?)」が固まって出来たと言われ、戦国時代にはこの山の中に城が建てられました。
またこの山の木を切ると災いが起こったとも言われています。(『京都の伝説 丹後を歩く』)

その他の巨人伝説
和知の大男(京丹波町)


伝承地:京丹後市丹後町岩木