元伊勢の大蛇 (もといせのだいじゃ)


明暦四年(1658)の夏、河守村は大旱魃に見舞われた。
奉行の明石文左エ門ら五名が河守村に来て雨乞いを行ったが、それでも雨は降らなかった。
そこで文左エ門たちは河守村を含む十三の村の役人たちと相談の末、元伊勢内宮に参拝し「もし神様が私たちの願いを聞いて下さらなければ、明日は神社の木を残らず切ります」と訴えた。
するとにわかに空が曇り出し、地震のように大地が割れた。
そして大蛇が現れ、文左エ門たちに襲いかかろうとした。
文左エ門が「私たちが悪かった。我々の命を助けて下されば、毎年八月に十三の村の人々が練り込み行列をして神様をお祀りします」と懇願すると、大蛇は姿を消した。
それ以来、毎年八月になると地区毎に練り込みや大名行列を出し、元伊勢内宮・外宮に参る「八朔祭」を行うようになった。

『由良川子ども風土記』「八朔祭りのいわれ」
『大江ふるさと学』「元伊勢八朔まつり」より


大江町では現在も毎年九月の第一日曜日に「元伊勢八朔祭」を行っています。


伝承地:福知山市大江町河守