砂をまく古狸 (すなをまくふるだぬき)*
梅田村の上大久保と下大久保の境に金比羅宮が祀られており、そこに古狸が棲んでいる。
古狸は夜になると「小豆三升、米三升、併せて六升ガッシャガシャ(「かっしゃかさ」とも)」と言いながら砂をまき散らすという。
人々は恐れ、社の横に祠を建てて古狸を祀ったという。
『丹波の伝承』「梅田村の古狸」
『下大久保区誌』「金比羅宮」より

上大久保の金比羅宮。
旧道沿いの藪の中にひっそりと鎮座しています。
残念ながら古狸を祀ったという祠は見当たらず。(灯籠の横にあるのは養蜂の箱)

社のすぐ後ろは絶壁になっていて、その下は土師川が流れています。
この辺りの川は深く、金毘羅宮が祀られていることから「金比羅淵」と呼ばれているそうです。
金比羅淵にはアンコ(山椒魚)がいて、川が干上がるとアンコが鳴いて数日中に雨を降らすと伝えられています。(『ふる里梅田』)
伝承地:京丹波町上大久保