ポンポン岩 (ぽんぽんいわ)


平石川の上流に“ポンポン岩”という大きな岩がある。
昔、天神が馬に乗ってこの岩に降りたとされ、その時の蹄の跡が今も残っており、叩くとポンポンと音がする。
その後、天神を薬師堂に祀ったため、平石村は雷が落ちない村になったという。

また、ポンポン岩で狸に化かされた話も伝わっている。
昔、ある村人が月夜にポンポン岩の近くを通りかかると、大勢の人間が太鼓を叩いて宴会をしていた。
「太鼓を打ってくれ」と言われたので太鼓を叩くと、手が痺れ、雨が降って来てずぶ濡れになった。
いつの間にか人々はいなくなっており、よく見ると叩いていたのはポンポン岩で、体は小便臭くなっていた。
ポンポン岩は狸の太鼓で、雨は狸の小便だったのだ。

『史談 ふくち山』第498号「福知山の民俗調査覚書 -三俣平石の場合-」
『三俣のあゆみ』「平石の「ポンポン岩」のいわれ」より



ポンポン岩
ポンポン岩(ポンポン石とも)は三俣地区の奥の路傍にあります。
ほとんどが地中に埋まっているので全長を測るのは難しいですが、かなり大きな岩のように見えます。
試しに手で叩いてみましたが「ペチペチ」という感じの音しか聞こえませんでした。道具で叩いたらポンポン鳴るのかも。


ポンポン岩(裏側)
反対側から見るとこんな感じです。
表面には幾つか穴ぼこが空いていたのですが、どれが馬の蹄跡なのかはわかりませんでした。


伝承地:福知山市三俣