明田の天狗 (あけだのてんぐ)*
昔、明田の喜久治という老人が宮津の祭から帰った後、足を洗いに行ったまま姿を消した。
息子たちは鉦と太鼓を鳴らしながら「もどせ、かえせ」と言って方々を捜したが、喜久治は見つからなかった。
だが翌日、喜久治は周枳(明田の西にある集落)の北村という谷の奥で発見された。
喜久治は「天狗がわしを抱え、山を飛び越えてここまで連れてきた」と話したという。
『丹後の民話 第一集 -いかがのはなし-』「おおぼんさんがまねいた」より
天狗が老婆を別の場所に置き去りにする話。
伝承地:京丹後市大宮町明田