栂の祟り (とがのたたり)


昔、味間の大國寺に樹齢千年を越す栂の大木があった。
栂は何度も落雷に遭っていたが、大正の中頃、三度目の落雷で大きな枝が折れた。
そこで檀家の人たちが折れた箇所を切り取ったところ、全員が病気や事故で間もなく死亡した。
その後、昭和四十一年(1966)五月に起こった台風で栂は倒れ、何人かが木の切れ端を持ち帰った。
するとその内の一人が病死したので、人々は栂の祟りではないかと考え、持ち帰った全員が返却したという。
その時返却された木の一つが、本堂の額に使われているという。

『怨霊のふるさと 兵庫のミステリー』「首なし地蔵とモミジ」より


伝承地:丹波篠山市味間奥・大國寺