狐の提灯 (きつねのちょうちん)
ある年末の夕暮れ、男が蕎麦や油揚げを持って谷まがりという所を歩いてると、上から提灯を下げた人が歩いてきた。
狭い道なので脇に避けて相手を待っていると、痩せ細った老人が目ばかり光らせ、執念深そうに男を見ながら通り過ぎた。
男は気味悪く感じたが、ふと提灯を見ると、いつの間にか尾を立てて飛ぶ狐の絵が描かれていたという。
『丹後の民話 第二集 ふるさとのむかしばなし』「きつねのちょうちん」より
老人は狐が化けたもので、隙あらば蕎麦や油揚げを盗もうと睨めつけていたのでしょうか。
あるいは狐に化かされておかしくなっていた?
伝承地:京丹後市大宮町五十河