蛇石さん (へびいしさん)
北田井の里に雨乞いを叶えてくれる“蛇石さん”という石があった。
ある年の夏、丹波地方はひどい旱魃に見舞われたが、北田井だけは蛇石さんのおかげで水に困らなかった。
それを知った山東の里人たちは夜の内に北田井から蛇石さんを盗み出し、天王坂まで逃げてきた。
するとその時、北田井の安全山の辺りで雷が光り、大雨が降り出した。
山東の里人たちは「蛇石さんがお怒りだ」と言って、蛇石さんをその場に放り出して逃げ帰った。
蛇石さんはその後も度々盗まれたので、石の器に入れて蓋をし、周囲を玉垣で囲って担ぎ出せないようにしたという。
『郷土の民話(丹有編)』「蛇石さん(氷上町)」より

社の名前は消えかかっていますが、薄ら「蛇石」という文字が読み取れます。
社は閉じられていたので蛇石さんを拝むことは出来ませんでした。
名前から考えるに蛇のような形をした石なのでしょうか。それとも蛇の形が浮き出た石?
伝承地:丹波市氷上町賀茂

