周枳峠の狐 (すきとうげのきつね)


ある雨の夜、村人が周枳峠を歩いていた。
やがて峠の頂上に着くと、急に雨が止み、西の空に月が出て明るくなった。
村人はほっとして煙草を吸い始めたが、ふと「今夜は新月なので月が出るはずがない。おかしいな」と気づいた。
その途端、急に辺りが真っ暗になり、再び雨が降り出したという。

『周枳郷土誌』「峠の狐」より


伝承地:京丹後市大宮町周枳