五老の滝の大蛇 (ごろうのたきのだいじゃ)*
五老(五郎)の滝は池姫神社から数百メートルの所にある。
旱魃の時は池ノ内八村の村人が集まり、五老の滝から池姫神社まで大きな岩を引くと必ず雨が降ったという。
かつて五老の滝の上流に沼があり、人に害をなす大蛇が棲んでいた。
そこで磐衝別命(いわつくわけのみこと)が大岩を開いて水を通し、流れてきた大蛇を斬り殺した。
だが後に大蛇が祟りを起こしたので、池姫大明神として祀ったという。
滝の大岩を動かすと雨が降るのは、沼の主であった大蛇の亡魂の仕業だと伝えられている。
『丹哥府志』「五老の瀧」より
今回は江戸後期の地誌『丹哥府志』をベースにまとめましたが、他にも、生贄に選ばれた娘が大蛇を刀で刺し殺す話(『まいづる田辺道しるべ』)や、大蛇が素戔嗚尊の神徳を受けて逃げ出す話(『池姫神社由緒書き』)など、五老の滝の大蛇にまつわる伝承は多く残されています。
二段の石積み堰堤になっているので落差は低めです。
滝というより堤防っぽい印象。
これらの岩の中から大きいものを選んで池姫神社まで運んだのでしょうか。
岩引きの行事は古くは天平宝字元年(757)に行われ、昭和十四年(1939)九月十日に行われたのを最後に途絶えました。
ちなみに最後の岩引きを行った時は数日後に大雨が降ったそうです。効果バツグンですね。
五老の滝の下流、約500mの所に鎮座しています。
元は山の上と滝の下に祀られていましたが、持統天皇の時代(690年)に洪水で両社とも流されてしまい、その後現在の位置に再建されました。
伝承地:舞鶴市布敷


