大山の明神さん (おおやまのみょうじんさん)
昔、門垣の村人が大山の森で仕事をしていると、首に白い輪の模様がある小蛇が現れ、彼を睨みつけた。
村人は気味悪く思い、斧で打ったところ、傷を負った小蛇は草むらに消えた。
翌朝、波の音に目を覚ました村人は外を見て驚いた。
山麓の小高い所に建つ彼の家まで白波が押し寄せ、村は湖と化していたのである。
山麓の小高い所に建つ彼の家まで白波が押し寄せ、村は湖と化していたのである。
見れば口が箕程もある大蛇が、山から山へ延々と身を横たえ、谷を塞いでいた。
その大蛇の首には、昨日の小蛇と同じ白い輪の模様があった。
村人たちは恐れ戦き、この蛇を産土神として祀ることを誓うと、やがて水は引き、村は元の姿に戻ったという。
その後、大山の滝のそばに藁屋根の小さな祠が建てられ、毎年四月八日の例祭日に屋根を葺き替える習わしとなった。
『上夜久野村史』「大山の明神さん(副谷門垣)」より
明神さんの祠は毎年四月八日に屋根の葺き替え作業が行われていましたが、昔は藁屋根をめくると首に白い輪の模様のある小蛇が二、三匹いることがあったそうです。
伝承地:福知山市夜久野町直見