塚の鳴の石龍 (つかのなるのせきりゅう)
甲山に「塚の鳴」という石室(古墳)がある。
この石室の入口から3m程の所、左側に長さ30cm程の割れ目が入った大きな石がある。
昔、神野村の信心深い村人の夢に銀の蛇が現れ、「塚の鳴の石室に棲む石龍だ」と告げた。
翌朝、石室に行ってみると、夢のお告げ通り、石の割れ目に光り輝く石龍の姿があった。
やがて石龍の噂は近郷に広まり、石室に参詣する人は日に日に増えていった。
ところがある日、金持ちの老人が無作法にも石の割れ目に手をかけ、中を覗こうとした。
村人はすぐに老人を引き離して謝罪したが、その後、石龍は石室から姿を消してしまったという。
『続 熊野郡伝説史』「塚のなるの石龍(神野村)」より
田圃に囲まれた小さな森の中にあります。
石室の奥には観音像、地蔵、大師像?が祀られていました。
この石の隙間に石龍が棲んでいたのでしょうか。
伝承地:京丹後市久美浜町甲山・塚の鳴古墳

