大口神 (おおくちがみ / へびがみ?)
昔、塩江と磯の山谷に大蛇が出ると言われていた。
大蛇は吉野という人の家に居着いており、家主であるこの家に尽くせば願いが叶うと言われ、村人たちは毎日のように賽銭を持って通っていた。
ある日、村の老人が賽銭を持って吉野家へ行く途中、例の大蛇が草原の中で物欲しそうに辺りを見回していた。
老人がそばに餅を置くと、大蛇はそれを咥えて草原の中に入って行ったという。
村人たちの賽銭の効果がどれ程あったかはわからないが、吉野家が日に日に金持ちになっていったことは確かだという。
『丹後の伝説 ふるさとのはなし』「大口(へび)神様」より
塩江と磯の間の峠道には体を大きくして人を呑み込んだ白蛇の話もあります。
→七竜の蛇
伝承地:京丹後市網野町塩江-磯