神帰り (かみがえり)


神々は出雲に一月滞在した後、十一月一日の早朝にそれぞれの宮地に帰って来るとされ、この日を“神帰り”と呼んでいる。
ところが山の神は「おこぜ」という海の女神と仲が良く、そこへ遊びに行ったまま神帰りの日になっても帰って来なかった。
どうしても帰って来ないので、人々は「家が火事だ」と言って呼び戻したという。
それ以来、山の神の祭は神帰りの日から八日遅れの十一月八日に行われるようになった。
祭では、山の神の祠のそばで大きく火を焚き、「山の神さん、家が焼けるで早よう戻んなよう」と唱えるという。
また一説に、山の神は居眠りをして帰る日を聞きそびれてしまったので、神帰りの日に帰って来られなかったとも言われている。

『大江町風土記 第2部 くらしと文化』「神がえり」「ねぼうの神さん」より


伝承地:福知山市大江町河守