朝寝の神様 (あさねのかみさま)
佐武ヶ岳の朝禰神社の神は、愛宕山の朝代神社の姉に当たる神と言われている。
ある時、朝禰神社の姉神と朝代神社の妹神は、互いの氏子の領分を歩いて決めることにした。
その当日、妹神は朝早く起きて歩き回ったので、田辺(舞鶴)のほとんどの地を氏子にすることが出来た。
だが姉神は朝寝坊をしてしまい、倉谷一円しか回れなかった。
このことから、朝禰神社を“朝寝の神様”と呼ぶようになった。
元々、朝禰神社は倉谷の北野神社の下田にあったが、遷座を繰り返した末、享保十九年(1734)に佐武ヶ岳の山中に移祀された。
だが平地から山中に移したことで神の怒りを買い、腹痛に罹る村人が続発した。
そこで神の怒りを鎮めるため、村人が毎晩交替で常夜灯を灯すことにした。
この習俗は戦前まで続いていたという。
『舞鶴ふるさとのやしろ』「朝禰神社」より
朝禰神社は倉谷の佐武ヶ岳に祀られています。
山中の参道をずんずん進むと神社に辿り着きます。
スリーペアの狛犬がお出迎えしてくれます。
山の中なので人気はなく、境内はとても静かでした。
ちなみに亀岡市には、興能神社と小幡神社の使いの亀と馬が神社の領地を取り合ったという伝説があります。
ある時、亀と馬は曽我部村をグルッと一周して、先に通った場所を領地に出来るというルールで競争しました。
ですが馬は油断して居眠りをし、その隙に亀がほとんどの領地を回りました。
そして興能神社は多くの領地をゲットし、一方小幡神社は穴太という所しか領地を得られなかった、という内容の伝説です。(『丹波の伝承』)
イソップ寓話の「兎と亀」みたい。
伝承地:舞鶴市倉谷

