袋狐 (ふくろぎつね)
昔、久僧の寺(隣海寺?)の下によく狐が出ていた。
ある時、寺の小僧は友達から「狐が出るので寺へ遊びに行けない」という話を聞き、その狐を捕まえようと大きな袋を持って寺の下へ行った。
すると狐が出て来たので、「お前は上手に化けるそうだが、この袋に入ってみかんに化けてくれないか」と頼んだ。
ある時、寺の小僧は友達から「狐が出るので寺へ遊びに行けない」という話を聞き、その狐を捕まえようと大きな袋を持って寺の下へ行った。
すると狐が出て来たので、「お前は上手に化けるそうだが、この袋に入ってみかんに化けてくれないか」と頼んだ。
狐は「よし」と言って袋へ入り、みかんに化けたので、小僧は袋の口を固く縛って閉じ込めた。
そして寺へ持ち帰り、袋を池の上に吊って、落ちたら溺れ死ぬようにしておいた。
そして寺へ持ち帰り、袋を池の上に吊って、落ちたら溺れ死ぬようにしておいた。
ところが小僧は使いを頼まれ、寺から離れなければならなくなったので、和尚に「この袋は触らないで」と言って出かけて行った。
すると小僧の不在を知った親の狐が人に化けて寺を訪れ、和尚に「私は隣村の者ですが、そちらの小僧さんから池に吊ってある袋を取って来てほしいと頼まれました」と言った。
そして親の狐は和尚から袋を受け取り、中の狐を助けたという。
『ふるさとの民話 丹後町の昔話』「袋狐」より
袋に詰められてお持ち帰りされた狸。
伝承地:京丹後市丹後町久僧