ギャータロウ
伊根湾には“ギャータロウ”という海河童が棲んでおり、海の底から足を引っ張るという。
ギャータロウに足を引かれないようにするには、陸に上がる前に海へ向けて水をかけ、水が飛んだ場所まで泳いで戻って来る。
そして「海の神さん 親も子も流しませんように ほーいほい」と呪文を唱えるという。
ギャータロウの正体は、伊根湾に棲むワニ(鮫)とも言われている。
『海の京都 日本の源流ガイド』「ギャータロウ」より
かつて伊根の舟屋の子供たちは夏になると朝から海で遊んでいましたが、午後三時頃には「ギャータロウが出る」と言って陸に引き上げていました。
魚は日暮れになると餌を求めて動き出すので、大人たちは「ギャータロウが出る」と言って脅し、子供たちがワニなどの危険な生物に襲われないようにしていたそうです。
どうやらギャータロウは舞鶴市の“堤のガロン”と同じく、子脅しのために語られた妖怪っぽいですね。
伝承地:伊根町平田、亀島(伊根湾)