休み石 (やすみいし)


泊の七神社(七社大明神)近くの大町という田圃の中に“休み石”と呼ばれる上部が平らな三尺(約90cm)程の石がある。
七神社には七柱の神が祀られているが、神々は社の中でかしこまっていると退屈なので、この石に腰かけ、夕涼みをしたり話をしたりして休憩するという。
休み石を動かせばその人の家族がぼけると言われ、誰も触らなかったという。

『語りによる日本の民話 10 丹後 伊根の民話』「七社大明神の休み石」より


七社神社は井室・六万部・泊の三集落の氏神とされていますが、昔は自分の村のものにするために集落同士で御神体を取り合ったことがあったそうです。
ある時、井室の村人たちが七社神社から御神体を背負って持ち出したところ、途中で後光がさして周囲が明るくなり、そのせいで泊の村人に見つかってしまいました。
御神体が再び泊に戻された後、罰が当たったのか、井室集落に流行病が蔓延しました。
ですが御神体の持ち出しに関わらなかった二軒の家からは、一人も病人が出なかったと伝えられています。(『丹後 伊根の民話』)


伝承地:伊根町泊(休み石の場所は不明)