頭が半分の人形 (あたまがはんぶんのにんぎょう)


世屋の真ん中に小さな祠があり、そこに頭が半分しかない人形が地蔵と共に祀られているという。
昔、ある村人が大雨の中を帰っていたが、途中で足を滑らせ谷底へ落ちてしまった。
村人は妻の夢枕に立って自分の居所を教え、数日後にようやく発見されたが、その死体は頭が半分潰れた無残なものだった。
そこでこの村人の霊を慰め、二度と事故が起きないようにするため、頭が半分の供養人形が作られたのであった。
ところがその後、人形が村人たちの夢枕に立つようになった。
人形が夢枕に立った家では、決まって何事かが起こるため、村人たちは人形がそれを知らせに来ているのだと考えたという。

『京都ミステリーの旅』「頭が半分の不気味な人形」より


伝承地:宮津市上世屋?