ケキリ岩 (けきりいわ)
昔、ある老婆がケキリ(草刈り用の農具?)を持って赤岩山の麓を歩いていた。
すると山から四坪(約13㎡)余りもある大きな岩が転げ落ちて来て、老婆を押し潰した。
その岩は田圃の中に落ち、“ケキリ岩”と名づけられた。
ところが、ケキリ岩のある田圃に落ちて怪我をする人が続出したので、割って捨ててしまったという。
人々は赤岩山から岩が落ちるのは神の祟りではないかと考え、山の中腹に観音像を祀った。
するとそれ以来、山から岩が落ちてくることはなくなったという。
『天田郡志資料 上巻』「観音様の由来」より
この観音像は赤岩山中腹の長福寺という寺に祀られていました。
ですが寺は廃寺となり、今は観音堂のみが残されています。
観音堂は天田郡内三十三ヶ所観音霊場の一つとされ、観音像(十一面観世音菩薩)は堂内に安置されているそうです。
伝承地:福知山市下小田