丹波・丹後の妖怪あつめ

京都府北部(丹波・丹後地域)の怪異妖怪伝承を紹介するブログです。

ツチノコ

ツチノコ/岩姫神社の白蛇

ツチノコ / 岩姫神社の白蛇 ( - / いわひめじんじゃのしろへび)
 

舞鶴のトチバへ通じる道の近くのワキガ谷に、ツチノコという丸い蛇がいる。
ツチノコは上にも下にも転がるので、ここに一人で行ってはいけないと言われていた。
また、途中にある岩姫神社(大岩神社?)には白蛇がいて、美女に化けて出るという。
大きな岩の隙間から白黒のユカタ柄の蛇を見た者もいるという。

『後世に伝える老人文集』「ツチノコ」より


その他のツチノコたち。


伝承地:福知山市大江町毛原付近?(ワキガ谷の正確な位置は不明)

ドッテンガエシ

ドッテンガエシ


美山町佐々里では、幻の怪獣ツチノコのことを“ドッテンガエシ”と呼ぶ人もいる。
ドッテンガエシは体長30~40cmと太短く、胴体は黒く、目玉は光っている。
敵を攻撃する時はドッテンドッテンと縦に転がりながら頭突きを喰らわせるような形で体当たりし、その瞬間に毒を吹くという。
明治・大正の頃は時々人里に現れ、目撃されることもあったという。

『近畿民俗』136,137号「丹波美山の言葉と民俗」より


参考資料の筆者・西浦左門氏の祖母もツチノコ(ドッテンガエシ)を目撃した一人だと言われています。
祖母は「(明治の中頃?)山裾の田圃で草刈りをしていると、頭上の高岸からツチノコが転がってきたので咄嗟に身をかわして難を逃れた」という体験談を西浦氏の母に語っていたそうです。


その他のツチノコ。多いですね。


伝承地:南丹市美山町佐々里


ヨコヅチ

ヨコヅチ


於与岐町の山にはヨコヅチという妖怪がいる。
狸程の大きさで、背中には硬い鱗があり、腹は白く尻尾は長い。
ヨコヅチは敵に遭遇すると丸まり、転がって逃げるという。

『丹波地区民俗資料調査報告書』「綾部市於与岐町字大叉」より


名前から考えるにツチノコの類っぽいですね。

その他のツチノコ。
ヨコズチ(南丹市)


伝承地:綾部市於与岐町


天ヶ岳の天狗/つち

天ヶ岳の天狗 / つち (あまがたけのてんぐ / - )


昔、品田の天ヶ岳に天狗が棲んでいた。
天狗は松の古木に棲んでいたが、その松は落雷と台風で枯死したという。
この山にある天ヶ岳神社は、天狗を「天ヶ岳明神」として祀ったという伝承もある。

また、天ヶ岳には“つち”という蛇がいるという。
つちを見た人は高熱にうかされ、死亡することもあると言われている。

『区誌品田』「天ヶ岳の天狗」より


伝承地:京丹後市久美浜町品田


ヨコズチ

ヨコズチ


芦生には槌に似た太短い蛇のような動物がいるという。
芦生ではそれを“ヨコズチ”と呼ぶが、「ツチノコ」「ノズチ」など地方によって名称が異なるという。
ヨコズチは毒を持っており、移動する時は玉のようになって物凄いスピードで動くという。
実際に姿を見た人はいないが、「死んだお爺さんが「原生林のヒツクラ谷の奥で見た」と言っていた」というような話は多く残されている。

『京都の秘境・芦生 -原生林への招待-』「山の不思議と謎の動物」より


他の地域のツチノコ。


伝承地:南丹市美山町芦生


五、八寸

五、八寸 (ごはっすん)


矢代の松寿寺が無住の頃、留守番の老人が住んでいた。
老人は趣味で寺の裏山を歩き回っていたが、ある時、そこで“五、八寸”に遭遇した。
五、八寸は体長五寸(約18cm)、太さ八寸(約23cm)程の丸く短い蛇で「つちのこ」とも呼ばれている。
猛毒を持ち、目つきが鋭く、頭と尾を使って6mも跳ぶという。
五、八寸に遭遇したら逃げ出さず、逆に目を剥いて睨みつければ良いという。
睨み合えば五、八寸はじりじりと後ずさりし、隙を見て一目散に逃げて行くという。

『続 京北の昔がたり』「五、八寸」より


長野県にも五、八寸と呼ばれる太短い蛇がいたそうです。
この五、八寸は10mもジャンプして人々を驚かせていたので、村一番の奇人・九右衛門とその息子、大力無双の九一によって退治されたと伝えられています。(『続 京北の昔がたり』)

他の地域のツチノコたち。
ヨコズチ(南丹市)


伝承地:京都市右京区京北矢代中町


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