丹波・丹後の妖怪あつめ

京都府北部(丹波・丹後地域)の怪異妖怪伝承を紹介するブログです。

右坂峠の鬼婆

右坂峠の鬼婆 (うさかとうげのおにばば)


昔、森本の右坂峠に鬼婆がいた。
峠を人が通ると現れ、殺してその死体を食べていた。
ある時、市五郎という男が「鬼婆を退治してやる」と言って、鬼婆の家に忍び込み、たか(二階の物置)に隠れて待っていた。
そして鬼婆が帰宅し、風呂に入ったところを狙って上から風呂蓋を被せた。
更にその上に重石を載せて風呂桶から出られなくし、下から火を焚いて焼き殺したという。

『おおみやの民話』「右坂峠の鬼婆退治」より


昔話の「牛方山姥」っぽい話ですね。


伝承地:京丹後市大宮町森本


ハナオリババ

ハナオリババ 


山南町では、釈迦の誕生日である五月八日(旧暦四月八日)に「花折り」という行事を行っていた。
この日に山へ行けば“ハナオリババ”(花折バーバー)が出て来るので行ってはいけないと言われている。
また同町岡本では、この日に山へ行くと“鬼婆”が出るという。

『岡本・金屋の民俗 -兵庫県氷上郡山南町-』「Ⅳ.年中行事」「Ⅷ.民間信仰」より


「花折り」とは、ツツジなどの花を竿の先に挿して立て、竿の横の台に花の枝を折ったものを並べ、その上に米を撒いて、シキビの葉で茶碗の水を振りかけながら「虫ケラ(マムシやムカデ)に咬まれませんように」と拝む虫除けの風習です。


伝承地:丹波市山南町岡本




*2023/3/26 妖怪名変更&加筆修正
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