狐憑き (きつねつき)
安永(1772~1781)の頃、足軽株を貰い俄足軽になった男の妻に狐が憑いた。
加持祈祷をしても効果はなく、弓を引いて脅すと、狐は「俄足軽に何ができる」と嘲った。
だがその時放った矢が偶然妻の頭の櫛に当たって割れ、狐は退散したという。
また天保十五年(1844)、宮津を訪れた怪しげな巡礼者の周りで次々と女性が狐に憑かれたという。
『宮津市史 通史編 下巻(元資料『牧家日記』)』「狐つきと女性」より
近世の宮津では怪現象が多く見られ、そのほとんどは狐が原因だと考えられていました。
狐の鳴き声に不安を覚えた人々が稲荷神社に祈祷を頼むこともあったそうです。
老婆に狐が憑いた話はこちら。
伝承地:宮津市川向付近?