丹波・丹後の妖怪あつめ

京都府北部(丹波・丹後地域)の怪異妖怪伝承を紹介するブログです。

竜になった尼僧

竜になった尼僧 (りゅうになったにそう)


昔、滝馬の金引の滝付近に吉祥院という寺があった。
吉祥院最後の住職となった尼僧は、寺の下にある白竜の滝に身を投げたという。
当時、白竜の滝は底なしと言われており、青黒く渦を巻く滝壺に浮かんだ尼僧の死体を見た人々は「尼僧がアオリイカになった」と恐れたという。
また一説には、尼僧は竜になって滝の上の不動尊を守護したとも伝えられ、母竜は洞窟に通じる重岩に、子は下流の分宮(和貴宮)神社に棲んだという。
そして聖川(白竜の滝下流の川?)は、竜の親子が通う道と言われている。

『わがふる里 滝馬』「金引の滝にまつわる伝説」より


母竜と子(子竜?)が登場しますが、参考書籍には竜親子についての説明がないので詳しいことはわかりません。
尼僧が竜になった後に産んだ子供でしょうか。
となると母竜子竜の他に父竜もいる……?


伝承地:宮津市滝馬


滝になった白蛇

滝になった白蛇 (たきになったしろへび)


平の坂尻の少し上に「蛇谷」という谷がある。
ある日、村人が蛇谷近くの滝で美しい白蛇を見つけ、捕まえようと追いかけた。
白蛇は100m程上流へ移動し、断崖に張りつくと、みるみる大きくなった。
やがて断崖の上から下まで届く程になり、それを見た村人は驚いて逃げ帰った。
だが翌日も同じ様子だったので、近づいて確認すると、それは飛沫を上げて落下する滝だった。
村人はこれこそ白蛇の化身だと思い、蛇谷に帰ろうとしたが、隣の細谷で力尽きたという。

『ふるさと岡田中』「蛇谷」より


伝承地:舞鶴市平



  • ライブドアブログ