観音岩の白鳩 (かんのんいわのしろはと)*
鹿谷に獨鈷抛山千手寺(独鈷杵寺)という寺がある。
この寺へ向かう道に屏風のような三枚の岩があるが、ここで転ぶと三年目に死ぬと伝えられている。
また、獨鈷抛山の頂上に観音岩という岩がある。
昔、柿花集落の岡村某という人が、観音岩に留まっていた白い鳩に矢を射かけ、目を貫いた。
鳩はそのまま飛び去り、血の跡を追うと、千手寺の本堂まで続いていた。
この鳩は観音菩薩が化けたもので、そのため、千手寺の千手観音像は左目がないという。
岡村某は間もなく神罰によって死亡し、その子孫は代々目の病気を患い、やがて一族全員死に絶えたという。
『口丹波口碑集』「獨鈷抛寺」より
転んだら三年以内に死ぬ坂道。
→袖神さん
伝承地:亀岡市薭田野町・千手寺

